地域とともに子どもを育てる教育の推進について

2015年4月10日 21時35分 | カテゴリー: 活動報告

世田谷区では、「地域とともに子どもを育てる教育の推進」を目指し平成9年度に全校に学校協議会を設置、その後、平成17年度から保護者や地域の方々の力を学校運営に活かす「地域運営学校」に取組み、昨年度区立小中学校全校が指定されました。この地域運営学校の取り組みは、子どもたちの育ちや学校を支援するだけではなく、活動を通じて、地域の課題解決や、地域のつながりを強化し、地域コミュニティの活性化にもつながる重要な取組みです。

しかし、地域運営学校となって、本来は学校を支えるしくみのはずが、校長や副校長の負担が増えている、一方保護者、や地域の人たちは地域運営学校の意味を知らない、関心がないなどの課題も指摘されています。

区は、地域での学校の教育活動を支える体制づくりのために、来年度から「世田谷区学校支援地域本部」をモデル実施するとしていますが、こうした課題の解決が期待されます。

これまで、学校協議会や地域運営委員会の方が、子どもたちのために様々な活動をしている中、「学校支援地域本部」が導入されることに、とまどう方も多いと思います。地域の特性を活かし、活動が活性化するよう、丁寧にすすめていくことが重要です。

 また、今回の新しい取組みで核となるのは、学校支援コーディネーターです。学校とボランティア団体のパイプ役となり、今後調整は、コーディネーターが行います。さらに学習支援だけでなく、学校の教育活動全体に活動が広がります。活動がスムーズに行われるためには、区のバックアップ機能や、コーディネーター同士の情報交換の場の設置、人材バンクなど、コーディネーターの質の向上や充実のための対策が必要です。

 地域運営学校が企画したものを実施するのは、地域支援本部の学校支援ボランティアとなります。活動を充実していくためには、地域の豊かな資源を活用していくことが必要です。中野区や調布市などではボランティアを増やすために、区が、ホームページなどで区民や団体を募集し、登録簿を作成し、コーディネーターが活用できるようにしています。「仕事を退職したので、自分の経験を活かし、地域の子ども達のために何かしたいが、どのようにしたらよいかわからない」という方もいらっしゃいます。そのためにも、区がこうした人材バンク的機能に取り組むなど、区民がボランティアに参画しやすい体制をつくることが必要です。さらに大学との連携も進めていくべきです。

福岡県春日市では、生徒指導上の課題を地域と共有し、解決に向けて協働して活動しています。特に地域パトロールの取り組みにより、21年度に補導件数が1000件以上あったのが、22年度以降20~30件に激減しています。また、先日の会派の代表質問で、大阪市大空小学校の取組みを紹介しました。地域に開かれた学校として、地域の住民や学生のボランティア、保護者の支援も積極的に受け入れ、多くの大人たちで見守れる体制を作ることで、不登校ゼロ、障がいのある子も同じ教室で一緒に学ぶインクルーシブ教育を実現しています。世田谷区でも、地域運営学校の取組みの中で、こうした学校作り、地域づくりを進めていくことを、予算特別委員会で求めました。