妊娠期からの切れ目のない支援について~世田谷版「ネウボラ」~

2015年3月23日 01時19分 | カテゴリー: 活動報告

孤立せず、安心して出産し育児ができることは、子どもの健やかな成長のために大変重要です。

「お母さんにやさしい国ランキング世界1位」のフィンランドでは、地域に子育て家庭の支援拠点『ネウボラ』を設置し、全ての家庭に対し、出産前の検診から子どもの就学まで同じ保健師が継続して相談や支援をしています。家族全体をサポートし、保育園や学校などとも連携しています。

 厚労省の調査によると、2012年度に虐待により死亡した子ども90人のうち、ゼロ歳児が43%です。  妊娠期から、支援の必要な家庭へ寄り添い、個別な対応をはじめることは、様々な課題の予防につながります。虐待対策のためにも、妊娠期から寄り添った切れ目のない支援体制の整備が必要です。

和光市では、子育て支援センターなど子育て支援拠点に、母子保健コーディネーターとして助産師や保健師を配置し、そこで母子手帳を交付しています。その際、希望者には面談をし、必要な場合は、支援につなげています。これによって、自分でリスクを感じ、自分から相談に来る保護者が増えているといいます。

また、浦安市では、産前産後に面談を3回行い、面談に来るきっかけとして育児用品のギフトを用意しています。

フィンランドで出産に際し支給される育児パッケージ

 妊娠期に、行政との接点として貴重な機会である「妊娠届提出・母子手帳配布時」における働きかけは大変有効です。また、いつも同じ人に話を聞いてもらえることは、相談へのハードルをさげることができます。

世田谷区議会第1回定例会において、児童館など子育て支援拠点で母子手帳配布をし、その後も継続して様々な相談ができる場所として、助産師や保健師などの専門職を配置するなど、妊娠期から相談しやすい体制づくりを求めました。

区からは、「妊娠期から子育てを切れ目なく提供する体制の検討会を設置し、母子保健の強化と虐待予防の両面から、世田谷区の実状に合った切れ目のない支援体制を構築したい」との答弁をもらいました。

 検討会には、学識経験者だけでなく、子育て当事者や支援者、助産師など多様な参加を進めていくことが必要です。区内の様々な資源を活かした「世田谷版ネウボラ」の実現に向けて、注視していきたいと思います。