区政報告会~人権尊重社会の実現について

2015年2月1日 09時46分 | カテゴリー: 活動報告

私たち会派は、いじめや虐待対策、保育、就労支援、障がい者や高齢者への支援、防災対策などすべての政策において、人権の視点の重要性を訴えてきました。

先ほど、高岡からも報告させて頂きましたが、予算要望ワークショップにおいて、「こどもの教育、特にいじめ」対策を求める声を多く頂きました。昨日、大津市の中学生の自殺は「いじめが直接的要因」であると第三者調査委員会が指摘したとの報道がありましたが、昨年はいじめ自殺が相次ぐなど、いじめの深刻さが新ためてあきらかとなりました。

いじめに対しては、これまで相談機関の充実など様々な対策がとられてきましたが、世田谷区でもいじめは年々増え、深刻化、複雑化しています。私たち会派は、いじめや虐待など子どもの人権に関する問題を解決するために、子どもの声を受け止め、子どもに寄り添い、問題解決のために調査勧告ができる第3者機関として子どもオンブズマンの設置を求めてきました。

世田谷区では、昨年の第4回定例会で、この第3者機関である「子どもの人権擁護機関」設置のために子ども条例が改正され、今年7月設置に向けて準備が進められています。この機関は権利の行使が容易ではない子どもに代わって、専門家が子どもの権利を守る働きをする重要な機関です。世田谷区では、子どもテレフォンや教育相談室や全小中学校へのスクールカウンセラーの設置など相談機能を充実させてきました。こうした既存の相談機関と人権擁護機関が密接に連携することで、問題解決に向けて対応力がさらに強化されることが期待されます。

この制度が有効に活用されるためには、子どもや保護者、学校や地域など世田谷区全体へ充分に周知・理解されることが必要です。また子どもだけでなく、教育現場や保護者などへの子どもの人権に関する教育も充分にすすめていかなくてはなりません。この制度が、子どもの最善の利益を保障し、子ども達が安心して成長できる社会をつくるために活用が進むよう取り組んでいきます。

また、子どもの権利擁護を進めると同時に、いじめや虐待などで傷ついた子どもの心のケアも必要です。いじめや虐待などで心に傷を受けた場合、精神的・身体的な疾患を引き起こしたり、成長に影響を与えることもあります。NPOなどと連携し、子どもの心をケアする体制を整えることも求めていきます。

 

また、非正規雇用の広がり、引きこもり、心の問題など、若者たちが抱える問題は複雑化しています。今年4月に、私たち会派が求めてきた、若者の専管組織が子ども部に設置されることになりました。生きづらさを感じている若者が、社会へ一歩を踏み出し、地域の担い手として活躍できるよう、総合的な支援を始めます。若者たち一人ひとりの人権が尊重され、地域の中で力を発揮し、夢を持てる社会をめざし、様々な部署が連携し、取り組みが進むよう求めていきます。

 

さて、先日1月17日には、阪神淡路大震災より18年経ち、東日本大震災からまもなく2年が経とうとしています。

東日本大震災では、乳児や障がい者、高齢者、性的マイノリティーの方が避難所で排除されたり、避難所での女性の着替え、女性用品の配布、また女性への性暴力やDVの増加など様々な問題が明らかとなりました。

災害時、一人ひとりの尊厳が守られ、災害弱者を出さないために、防災・災害対策にも人権の視点はとても重要です。

現在、世田谷区では防災・災害対策の基本となる地域防災計画の修正が進んでいます。昨年11月には素案が示されましたが、こうした視点は充分ではありません。昨年暮れに改めて会派より、避難所運営には男女のリーダーを置くこと、復興計画など様々な計画の策定過程に女性が参画することなど女性や子どもの視点を盛り込む事を求め、世田谷区へ提案書を提出しました。

 

今回、25年度予算案に、防災対策として、災害時における帰宅困難児童・生徒への支援のために備蓄物の配備や、地域防災力の向上に向けて「防災塾」の実施が示されています。災害時には、普段からの人権意識が顕在化します。この防災塾が男女共同参画など人権に対する理解を進める場として、また地域コミュニティの再生の場として機能していくことが必要です。

 

私たち会派は、これからも、誰もが自分らしくありのままに生きられる社会をめざし、皆様とともに活動を進めていきます。