「セカンドステップ親子塾」 代田幼稚園視察報告 

2011年10月19日 16時10分 | カテゴリー: 活動報告

文部科学省の「2010年度児童生徒の問題行動調査」では、全国のいじめ件数は7万5295件と、前年度から2517件増え、2006年度以降初めて増加しました。いじめから自殺に至るケースも増えています。

いじめの原因の1つとして、相手の気持ちを理解する共感能力や、トラブルが起こった時に、感情をコントロールし、問題を解決する能力、自分の気持ちを言葉で相手に伝えるコミュニケーション能力の低下があげられています。             
コミュニケーション能力や社会性は、様々な対人関係によって獲得されるものです。しかし、最近は集団遊びが減り、テレビゲームなどの一人遊びが増え、また隣近所など、地域社会との関わりが薄く、子どもたちが良好な人間関係を育む能力を身につける機会が少なくなっており、いじめ予防のために、学校教育での取り組みが求められています。

品川区では、5年前からNPOと協力して、全学校で「セカンドステップ」という相互理解、問題解決など、コミュニケーション能力を高める教育プログラムを小1〜小2の授業に導入し、言葉や身体的暴力などの減少や問題解決能力の向上など、効果を上げています。

先日、世田谷区代田幼稚園の「セカンドステップ親子塾」を視察しました。
セカンドステップは、写真を教材に使い、子どもと対話する方式で、相手の気持ちに共感することや、問題解決、人間関係を円滑にする技術を学ぶ教育プログラムです。北米では、1万校以上の幼稚園、小中学校で取り入れています。

今回は、『「うっかり」と「わざと」』というテーマ。最初に、1)話したい時は、手を挙げて、呼ばれたら話す、2)友だちや先生が話している時は、話している人の目を見て静かに聴く、というルールを確認してから始めます。
20名程の園児が円になって座り、ファシリテーターの質問に対し、たくさんの子どもたちが元気よく手を挙げ、きちんと内容を理解し、自分の考えを述べていました。
子どもたちが、わざとでなくてもあやまる必要性を自分たちで気づき、そしてロールプレイによって確認。全員が積極的に参加し、楽しんでいて、子どもたちの可能性を引き出す。このプログラムの素晴らしさを感じました。

子ども達が良好な人間関係を結べるようにするためにも、こうしたプログラムが学校教育に導入される必要性をあらためて感じました。