緊急学習会「放射能と食品」(天笠啓祐氏)に参加して

2011年5月30日 17時56分 | カテゴリー: 活動報告

5/8生活クラブ杉並地域協議会主催の緊急学習会「放射能と食品」に参加して

講師は環境問題専門のジャーナリストの天笠啓祐氏。

まだまだ放射能の放出が止まらない中、今、多くの方が、放射能の食品への影響を心配しています。当日も、小さなお子さん連れのお母さんを含み80名以上の方が参加されました。

・まずは、「原発の話」 
原発は核分裂のエネルギーを使っているが、核分裂は1/1000秒単位で起きるため、コンピューターがなければコントロールできず、制御するために電気が必要。停電すれば制御が利かなくなる。原発技術者も「原発は綱渡りの技術」と言っているそう。原発は決して安全なものではないのです。

・暫定基準について
今回の原発事故後に、厚労省は、放射性ヨウ素の野菜1キロ当たりの暫定基準値を2000ベクレルに設定しました。これに対し、CODEX(国際基準)は100ベクレル。なんと今の日本の基準は国際基準の20倍なのです。
水に関しては、
・日本・・・・300ベクレル
・WHO基準・・・・1ベクレル
・ドイツガス水道協会・・・・0.5ベクレル

日本の基準は報道されているように、決して低くはありません。
しかも野菜をよく洗ってから測定することになっています。

・子どもへの影響
同じ環境でも、放射能の影響は年齢が低いほど大きく、成人に比べて胎児は10倍、0歳から9歳の子どもは2.5倍のリスクがあります。
以前は、放射能の基準は「許容線量」でしたが、「実効線量」に変更されたために、影響は過小評価され、特に子どもも大人も同じ基準というおかしなことになってしまったそうです。本当に恐ろしいことです。
子どもに今の基準の食品を食べさせ続けてよいのか、きちんと考え直さないといけません。
「子どもの給食についてはどう思いますか?」という質問に、本当に話しにくそうに言葉を選ばれ、「この問題は、どうしたら良いのか一人ひとりが考え、みんなで話し合って決めることが必要です」とおっしゃっていました。

・風評被害
風評被害は、事実をきちんと知らせないから起こる。国が作っている。
今は、ヨウ素、セシウムのみ公表されていますが、炉心溶融により、実際は数百種類の放射性物質が放出されています。これからは、半減期の長い放射性ストロンチウムやプルトニウムなどが問題となってきます。各自治体で正確な情報発信と情報公開が必要で、そのためには、自治体ごとにぜひ測定器を持って下さいとおっしゃっていました。

これからどのように放射能とつきあっていくか、食品の基準をどうするか、放射能の影響を受けやすい子どもを放射能からどのように守っていくか、そして、これ以上放射能の被害を広げないためにも、エネルギー政策をどのように進めていくか、今、私たち大人がきちんと自分で考え、話し合うこと、これを機に本当の「民主主義」を作っていくことが必要だとおっしゃっていました。

放射能対策を国だけに任せるのではなく、自治体で進めていくべきことをあらためて確認することができました。市民の皆様とともに、世田谷区での放射能対策、エネルギー政策を早急に進めていきたいと思います。