田中優さんと一緒に考える やっぱり原発? それとも違う道?

2011年4月16日 20時02分 | カテゴリー: 活動報告

先日、今回の福島原発事故が深刻な事故として、チェルノブイリと同じ、レベル7に引き上げられたと発表がありました。
放射能の、食や生活への影響を心配されている方も多いのではないでしょうか?
日本には、今、54基も原発があります。これ以上、放射能の被害を出さないためにも、これを機会に原発のこと、自然エネルギーのことを知ってもらいたく、被爆対策も含め、3月27日に開催された田仲優さんの講演会(主催:今とこれからを考える一滴の会)の内容を報告します。

○被爆対策 〜とにかく放射性物質を体内に取り込まないようにする
自然界にも放射能があるから、これ位の数値は人に影響を与える程度でなく大丈夫と報道してるが、自然界の放射能は身体に貯めないため、これと今放出されている放射能と比較すること自体がおかしい。
今、放出されている放射性物質の多くは、放射性ヨウ素131。陸の動物はヨウ素を貪欲に取り込もうとするため、吸い込むだけでも吸収し、体内に入ると甲状腺に集まり、遺伝子に影響する。特に子どもや胎児への影響が大きい。今、大丈夫でも10年や20年後にガンや甲状腺異常になる確率が高くなる。
ドイツ政府が原発周辺を調査し、ごく微量の放射能でも浴び続けると小児白血病を発病する確率が高くなると報告している。

被爆を最小限におさえるために、
・風向きに注意、北風の時はマスクをする
日本は偏西風の影響で、多くの放射能は、西側に流れているが、北風が吹くと東京でも数値が高くなる危険性がある。
体内に取り入れられる空気の量は食べ物の5.5倍。外出する時は、なるべくマスク(できれば内側に水を濡らしたハンカチやガーゼをいれる)を着用する。特に子供には、全員マスク着用させた方がよい。
・子どもや妊婦はできる限りミネラルウォーターを
WHOの基準は、10ベクレル以下。これ以上の時は、こどもや妊婦は、なるべく水道水でなく、ミネラルウォーターを飲んだ方がよい。水1リットルに活性炭30mgを細かく砕いてお茶パックに入れ、一晩置いて、活性炭をこすと少し違う。
・食べ物への影響
国が決めている暫定基準は、今回の事故の後に決められた数値。
発生から2〜3週間は洗えば落ちるの大丈夫だが、一ヶ月も経つと植物もヨウ素を吸収してしまうので、子どもとこれから子どもを作る予定の人はなるべく食べない方がよい。それ以外の人は食べることで、現地の人を支えよう。
原発事故のあったチェルノブイリでは、現在、日本のNPOによって菜の花プロジェクトが行われている。
菜の花やひまわりは、土の中の放射能を吸い取るため、菜種栽培により、放射能汚染された土地を浄化し、収穫した菜種油からバイオディーゼル燃料を製造し、その油かすや茎、根などのバイオマスからメタンガスを製造、それらの作業で出た放射能を含む泥を濃縮し、低レベル廃棄物として管理する、というもの。これをぜひ進めていきたい。

○原発はなくても大丈夫?
今回、電力供給がすぐに安定しなかったのは、冬場で電力需要が少ないため、点検で火力発電を止めていたから。
発電所の電力供給量は、夏場のピーク電力に合わせて作られていて、ピークを乗り越えれば原発は無くても大丈夫。
ピーク時の消費量は、91%が事業者で、家庭はたった9%。
ピークの電力需要量を減らすためには、事業者の電気料金のしくみを以下のように変えればよい。
・事業者も家庭と同じように、電気料金を電気を使えば使うほど高くなるように設定する。
(これを進めれば、工場の省エネ対策が進み、電気需要量は30〜50%削減できると予想される)
・夏場の14〜15時で、気温が31度以上の時の電気料金を上げる。

○自然エネルギーの可能性
神戸大学院の先生が作った波力発電は、9m×15mの小さな発電機を海の上に浮かべて発電するもの。世界でも最もシンプルで、コストが安いうえに発電量は多い。
風力発電については、秋田のMECAROという会社が、低周波も出ず、鳥もぶつからないように設計した風車を開発している。
九州大学が、海に浮かべて発電する風車を作り、東京大学に委託して、犬吠埼の沖合で電力量を調査したら、東京の電力をこれでまかなえる位の発電ができるとのこと。
地熱発電が進んでいるアイスランドの地熱発電機は、日本製。

今回の原発事故により、原発の安全神話は崩れ、原発に不安を感じているものの、多くの人がそれでも原発が必要だと思っているのは、原発がなくても大丈夫という情報が充分に行き渡っていないためと思います。
日本は、自然エネルギーに必要な資源がとても豊富で、自然エネルギーへシフトしていくことは可能なのです。
ドイツでは、地域で自然エネルギーをどうにゅうすることで、たくさんの雇用を産み、地域が活性化しています。
社会のしくみを変えていくことで、解決の道はたくさんあるのです。
今回の原発事故をきっかけに、本当に大事なことは何か、私たちの安全で安心な生活を守るために、今、何を選び、何をしなければならないのか、みんなで考えていきましょう。