肥田舜太郎先生講演会報告『ピカドンからの66年』

2011年4月16日 20時19分 | カテゴリー: 活動報告

3月27日に、世田谷区立砧図書館にて、発信する子どもたち:主催(後援トランジション世田谷 茶沢会で、肥田舜太郎先生の講演会を開催しました。
直前の呼びかけにも関わらず、準備した資料が足りなくなるほど、たくさんの方にお集まり頂きました。
肥田先生は、ご自身も広島で被爆されながら、原爆投下後、すぐに被爆者の救援と治療をし、戦後も被爆者の治療を続け、認定訴訟などにも尽力し、核実験や劣化ウラン弾など核の被害が広がっている中、核廃絶を願い世界中で活動してきました。
先生は、94歳とは思えないほどお元気で、3時間近く立ってお話しを頂きました。
前編は広島での原爆投下からのお話、後編は被爆についてお話でした。

以下、特に印象に残ったことをまとめます。
・今、「環境や人体への影響はない」と政府は発表しているが、内部被爆について知らないためで、放射能にこれ位なら安全だという基準はなく、しばらくすると、多くの人に倦怠感(ぶらぶら病)などの症状が出てくるだろう。
・核と原発は同じ。少し不便でも、これ以上被害を出さないためにも、きれいな空気や水を守るためにも日本の原発を全部止めよう。
・何より大切なのは、自分が元気でいること。元気の秘訣は、食事はバランスよく食べ過ぎずよく噛んで、睡眠は十分に、適度に運動(先生は水泳)をすること。
・日本人は聞くのは上手だが、聞いた後「よい話しを聞いた」と思うだけで、声を上げないし行動しない。
外国の人は子どもであってもすぐに行動に移す。みんなで声をあげていこう。

たくさんのつらい体験や悔しい思いも多くされたでしょうに、そんなことを全く感じさせず、明るく、ユーモアを交えての講演でした。
講演の後で、人に迷惑をかけない程度にわがままであったことも健康の秘訣かもしれないと笑いながら語っていらっしゃいましたが、いつでも前向きに明るく、ユーモアを忘れない生き方に、多くの方が元気をもらったことと思います。
先生が生きている間に、このタイミングで話しを聞くことができた私たちがどのようにこれから生きていくか、行動していくかが問われています。
今回の福島原発の事故で、原発の安全神話は崩れ、「原発」と「平和で安全な社会」とは共存できないことが、明らかになりました。
地域から、原発に頼らない持続可能な社会を作っていこうと決意を新たにしました。